【バリスタ監修】ゲイシャ種で有名「パナマ」のコーヒーの味や特徴を知ろう!

この記事は2018年10月18日に最新の情報へ更新されました。

ゲイシャを有名にした国

みなさん、パナマの『ゲイシャ種』というコーヒーはご存知ですか?
2014年にスターバックスが1杯2,000円で販売したことによりメディアやSNSでも大きく取り上げられ、一般のユーザーにも広く名前が知れ渡りました。

ゲイシャ種はコーヒー業界でもっとも注目されている品種で、年々栽培国が増えています。
その火付け役となった国こそがパナマ。

パナマのゲイシャフレーバーを、はじめて口にした人は「コーヒーの風味」という概念を大きく覆されます。
世界のコーヒー好きから注目を集めるパナマとゲイシャについて、この記事はプロのバリスタである滑川京子氏に執筆・監修をして頂きました。

パナマのコーヒーをまとめてみると

早見表

①世界での生産ランキング
⇒34位

②栽培品種
⇒アラビカ種が約80%、ロブスタ種が約20%

③詳細品種
⇒ゲイシャ・カトゥーラ・ティピカ・ブルボン・カトゥアイ

④収穫時期
⇒11月~3月

⑤生産処理
⇒ウォッシュト・ナチュラル、その他

⑥味の特徴(ゲイシャの場合)
⇒花のようなアロマ・軽い飲み口、味わいは複雑でジャスミン・ベルガモット・カモミール・アールグレイなどに例えられる。

その他の特徴

パナマは北アメリカと南アメリカの境に位置する東西に長い国です。面積は北海道よりも小さく、人口は静岡県よりも少し多いくらいです。

コロンビア、コスタリカと山脈で続いており、北はカリブ海、南は太平洋に面しています。有名なパナマ運河は、このカリブ海と太平洋を直線で結ぶために造られた運河です。

全長が約80kmと世界最長の運河で、移動するのにおおよそ1日を要します。
パナマは元スペイン領地だったこともあり、現在も言語はスペイン語を公用語として使用しています。

国土の約78%が山地と丘陵で出来ており、気候は熱帯性気候で12月半ばから4月が乾季、5月から12月半ばまでが雨季です。
雨季にはスコールが多く、年間降水量は2,000mmから3,000mmにもなります。そのため、エネルギーの大半は水力電力で担っています。

パナマでのコーヒーの歴史・栽培方法・格付け

コーヒーの歴史は周辺の中米諸国の中ではもっとも浅く、150年ほど前に西部のチキリ県のボケテ地区に入植してきた人々によって開始されました。

栽培環境について

栽培はアラビカ種が主で、標高1,500mから1,700mの範囲で行われています。標高が高いことにより昼夜の寒暖差が大きく、上質な酸味が作られるのが特徴です。

また、標高1,000m以下では少量ながら国内消費用のロブスタ種も栽培されています。

パナマのコーヒー豆の格付け

等級は標高の高さで以下の3等級に分けられます。
標高が高いほど等級が高く、高値で取り引きされます。

標高1,350m以上⇒SHB(ストリクトリー・ハードビーン)
標高1,050~1350m⇒HB(ハードビーン)
標高900~1,050m⇒EPW(エクストラ・プライムウォッシュド)

パナマの栽培標高は前述の通り大半が標高1,500mから1,700mですので、輸出されているコーヒー豆については、そのほとんどが最高等級のコーヒー豆です。

総生産量の半分が国内で消費されており、輸出量は2016年のデータで7,550トン(世界の輸出量ランキング40位)と1位のブラジルの3,019,051トンと比べるとかなり微々たる量であることが伺えます。

現在、パナマは自然保護にも力を注いでおり、実に国内の約20%以上が自然保護区に指定されている、世界有数の自然保護大国です。

自然遺産はパナマに2件、コスタリカとまたがって1件の計3件登録されています。そのため、コーヒーの栽培も自然環境に配慮しており、コーヒーを栽培している山間部でも天然林の保護により多くの自然が残っており、野生動物も多数生息しています。

パナマでの生産エリア、有名農園

(画像出典:BEST OF PANAMA)

ゲイシャの名前を知らしめたパナマを代表する農園「エスメラルダ」

主な生産エリアは西部のチキリ県のボケテ地区です。ゲイシャ種で一躍有名になった『ラ・エスメラルダ農園』もこの地区に該当します。
ボケテ地区はパナマ最高峰のバル火山の裾にあり、ミネラル分を多く含んだ肥沃で水はけのよい火山灰土壌です。この土壌がコーヒーの栽培にとても適しており、ここで栽培されるコーヒーはパナマ最高品質とも言われています。

それを証明したのは2004年に開催されたパナマの国際オークション(ベスト・オブ・パナマ)にて。
ラ・エスメラルダ農園の出品したゲイシャ種は2位を大きく離して当時の最高金額で落札。更には、その後4年連続で最高落札額を更新し続けました。

そもそもゲイシャのコーヒーとは?

ゲイシャと聞くと日本人の方は「芸者」が名前の由来になっているのでは?と…思う方が多くいらっしゃいますが、これは違います。

ゲイシャ種はエチオピアの「ゲシャ村」が起源と言われており、ゲシャ村がなまり「ゲイシャ」になったそうです。

※その起源となったゲシャでは現在でもゲイシャが栽培されています。
参照:https://www.geshavillage.com/

その後、ゲイシャ種はコーヒーノキに多大な打撃を与えかねないサビ病の予防研究の為にエチオピアからコスタリカへと渡り、そこからパナマへと譲渡されました。

しかしながら、サビ病対策としての効果には標高などの一定条件が必要だったため、栽培の難しいゲイシャ種はパナマのほとんどの農園で処分されてしまいました。
そんな中で、処分したゲイシャ種から取れたコーヒーを飲んでその独特なフレーバーにいち早く注目したラ・エスメラルダ農園ではゲイシャ種の栽培に継続して力を注ぎ、成果を挙げました。

そんなゲイシャ種の栽培は他のコーヒーノキと比べて極めて手間がかかります。
まず、樹高が高いこと。樹高は4mと一般的なアラビカ種の樹高の2倍にもなります。更には枝や葉が少なく枝と枝の隙間が広いことにより機械での摘み取りが困難であり、熟した実を人の手で一つ一つ手摘みする必要があります。

さらにここまで手間がかかるにも関わらず、収穫量はティピカ(他のコーヒー品種)の数分の1と少量なのです。この収穫量はゲイシャが持ち込まれた当初で、パナマの農園がゲイシャ種を処分した一番の理由と言えます。

エスメラルダ以外でもゲイシャ種は栽培されている。

一時期は世界から消えかけていたゲイシャ種の栽培はラ・エスメラルダ農園の成果により再注目され、現在ではパナマ内でもジャンソン農園やバンビート農園、ドンパチ農園など多数の農園で積極的に栽培が行われるようになりました。

また、原産国であるエチオピアや隣国のコロンビア、コスタリカでも栽培が始まり、各国の気候や土壌などのテロワールによってゲイシャ種のフレーバーも多様になっています。

更にはゲイシャ種といえば収穫後に果肉を取り除いてから乾燥させるウォッシュト精製が主流でしたが、最近では果肉を付けたまま乾燥させるナチュラル精製も行われるようになりました。
ウォッシュト精製が種子の持つ本来の酸味を特徴とするのに対して、ナチュラル精製では果肉の風味・甘味が乾燥、発酵の過程で種子に移り、まるで赤ワインやベリーの様な独特のフレーバーを生み出します。

今後はさらに栽培国が増え、コーヒー豆として販売されるまでのプロセスも多様化することにより、多種多様なゲイシャ種が飲めるようになることが期待できます。

パナマのゲイシャを購入できるショップも少しずつ増えている。

ここまでの文章を読んでいただいて、パナマのゲイシャ種をぜひ飲んでみたい!と、思っている方もいらっしゃると思います。
意外にもコーヒー豆のインターネット販売サイトやAmazonなどで検索しても手軽に買うことができ、とても手早く買うことができます。

パナマのゲイシャ種を取り扱いしているお店もここ2、3年で急速に増えたので、ひょっとしたら近所のコーヒー屋さんやカフェでも飲めるかもしれませんよ!
驚いたことにふるさと納税の返礼品にしているところもあるようです。

収穫が乾季の1月から4月、その後に精製、乾燥などの工程を得て5月から8月頃に日本に入港しますので、ニュークロップ(お米でいう新米)の販売開始時期は早くても5月頃からであることが見込まれます。

お値段は他のコーヒーと比べると少々お高めですが、その独特のフレーバーは一度は飲んでみる価値があります!
特別な記念日やコーヒー好きな方へのプレゼントとして贈るのもオススメです。

まとめ

パナマのコーヒー、飲んでみたくなりませんか?

プロのバリスタである滑川氏に解説いただきました。
なにかとパナマはゲイシャ種が注目されがちですがゲイシャ種以外でも、ティピカ種のような品種にも美味しいコーヒーは沢山ありますので要チェックです。

そして、いきなりゲイシャを単体で買うのは怖い…と思うならまずはゲイシャブレンドもオススメ。
きっとスグにゲイシャの魅力に取りつかれますよ!

 

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いきなりゲイシャ単品は…ってあなたはゲイシャブレンドもオススメ!(編集長セレクト)
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Felicemente代表。

小さな焙煎所、カフェチェーン店、バー勤務、イベントでのバリスタ業務、家電量販店でのマシン販売など様々な実務経験を経て、現在は子育てをしながらフリーランスのバリスタとして活動中。

『日々の生活を少し豊かにするお手伝い』をコンセプトに初心者向けのセミナーや子ども向けのセミナー、イベント出店などを主に行っている。

【所有資格】
■日本バリスタ協会(JBA)認定バリスタ
■イタリア国際カフェテイスティング協会(IIAC)認定
呼称:エスプレッソ・イタリアーノ・テイスター

【実績】
■日本スペシャルティコーヒー協会(SCAJ)主催
ジャパンハンドドリップチャンピオンシップ(JHDC)2018 2nd place(準優勝)
■デロンギ・ジャパン株式会社 電気カフェケトル ブランドアンバサダー

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