【イエメン】コーヒー産地の徹底解剖

イエメン

チオピアと並んで、もう一つのコーヒー発祥の地と言われるイエメン。

その発祥伝説と、イエメンの生産環境に迫る!

エメンとエチオピアには多くの共通点があります。
まずともにコーヒー栽培の歴史が飛び抜けて長いこと。
航海術が発達し、貿易が盛んになった後も、
数百年にわたりコーヒーの輸出国はこの2カ国だけでした。

しかしながら、現在までコーヒー栽培に対する環境は
小規模農家の古典的な方法で、先進国とはいえないこと。

ともにアラビカ種のみだが栽培品種はさまざまで、
『在来種』や『モカ』とまとめて呼ばれることなどです。


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※エチオピアの隣国、右上にスライドすればイエメンが現れますよ♪

コーヒーの始まり、第2の伝説『オマールと鳥』

アラビアのモカ(現イエメン)の聖人シーク・スシャデリの弟子シーク・オマールは、目の前に現れた無き師の言葉に従い旅立ち、モカに辿り着きました。
過去には貿易で栄えたモカも、疫病の為に廃墟と化していました。
オマールは祈祷により疫病を退治するのですが、その勢いはとどまることを知らず、とうと うモカの長官の美しい娘も病気になってし
まいました。娘はオマールの祈祷により回復したのですが、オマール自身は娘を誘惑したとの罪でモカを追放されてし まいました。
オマールが山中を彷徨っていると、素晴しい羽根をもった小鳥が小枝にとまり陽気にさえずるのを見つけました。その鳴き声があまりに美しかったので、オ マールは思わず手をのばしたのです。ところが木の枝々には花と果実があるだけだった。空腹だったオマールはこの果実を摘み取って洞窟に持ち帰り、スープを 作ってみようと思ったのです。その果実からは素晴しく香りのよい飲み物ができ、飲んで見ると元気が出たような気がした。それがコーヒーだったのです。
その後、オマールはこの実を使ってたくさんの病人を救いました。その功績を認められ罪を許され聖者として人々にあがめられるようになりました。

 

この話でも、コーヒーは今みたいに焙煎豆から抽出するものではなく、
コーヒーの実を茹でて飲んだ、とあります。

イエメンでは今でも、サルタン・コーヒーと呼ばれる、脱穀された乾燥果実を炒り、
ジンジャーなどと共に煮出した『ギシル』という飲み物のほうが一般的だそうです。

煎った豆からつくる普通のコーヒーは『ブン』と呼ばれます。

このギシル、果肉だけにしてしまうと劣化が早いため、
つみ取ったコーヒーチェリーをそのまま乾燥させた状態で農家が保管。

ちょっとずつ山からおろして業者に売り渡すそうです。
そのため、脱穀するのはそのとき。

もちろんギシルはイエメンでしか味わえません。

イエメンはおそらくアラビカ種のコーヒー生産国で唯一、自然乾燥式のみの国なんです。

イエメンの生産環境、高品質な豆が出にくい理由とは?

いわゆる『モカマタリ』として知られるイエメン産のお豆は、
飛び抜けて欠点豆が多いことで有名です。
ブラジルなど厳しい規格に照らせば、半分くらい捨てられてしまいそうなお豆が、どうして平然と流通しているのでしょうか?

 

理由の一つは、イエメンは家族単位の小規模農家ばかりだということ。
歴史のある生産国にもかかわらず、流通や販売のシステムが全く整備されていません。

さらにコロンビアのFNCやグアテマラのAnacafeのような
輸出される豆の品質を管理している機関が存在しないのです。

下は標高1,500mから上は標高4,000mにもなるような農園から
かき集めるようにして豆を調達し、まとめて輸出しているので、
どうしても品質にばらつきが出てしまうのです。

もう一つの理由は乾燥式過程と密接に関わっています。

適度に乾燥した果実を脱穀する際、コーヒーオイルをとりわけ多く含む豆は
どうしても柔らかいので、石臼の力に耐えきれず変形してしまうのです。

しかしオイル分の多い豆は黄色い色をしていて味や香りも素晴らしい
そのため『ゴールデンビーン』と呼ばれます。

だから、変形してしまったお豆が多いことこそ、
イエメンモカの最高級品である証なのです。

 

 

2013年、大好きなコーヒーでWEBサイトを作りたいと当サイトを立ち上げ。
エチオピア・イルガチェフ(それもナチュラルプロセス)はコーヒー屋さんごとで飲み比べるほどの大好物。

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