ブラジルの生産地と収穫方法

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ラジルでは、実に近代的なコーヒー栽培がされています。

まず大きな特徴は収穫方法。
多くのコーヒー栽培国ではコーヒーチェリーを一粒一粒、手で摘んでいます。
その為、収穫の時期にはものすごく人手がいります。

そこでブラジルでは、きちんと区画整理された畑で、
機械によって収穫を行っています。

この収穫機械、もとはオリーブの実をつみ取るために開発されたものだとか。

広大な土地と、膨大な量を収穫する機械が使えたからこそ、
これだけ生産量を増やすことに成功したのでしょう。

そういえばブラジルのコーヒー農園の風景を見ると、
シェードツリーはあまり生えていないような気がします。
機械が入りやすくするためでしょうか。

ちなみに、ペネイラという道具を使って人が行う収穫は、
機械の導入により少なくなってしまったのではないかと思います。

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ペネイラとは収穫されたチェリーを高く放り上げて、
葉っぱや小枝などを効率よく除くための道具です。

どうしてブラジルだけ、重機・機械を導入できたのでしょうか?

1つの理由として挙げられるのは、
ブラジルのコーヒー栽培地が平地だから。

アラビカ種の栽培に適する標高は、だいたい800m~2500m。
800mっていったら兵庫県にある六甲山のほぼ山頂付近。

そんな高いところなんて、普通は急斜面の山ですよね。

大型機械は入れませんから、手摘みするしかありません。

ところがブラジルでは、北部から中央部にかけて、
セラードと呼ばれる大草原が広がり、そこは
標高800~1100mにもかかわらず、実はなだらかな台地。

重機・機器も導入する事が出来、大規模農園にはうってつけの地理条件です。

また、ブラジルでの主な精製方法は、一番手がかからない乾燥式。
しかも、イエメンのように天日で乾燥させるのではなく、機械乾燥式式です。
(ブラジルに限らず、多くの水洗式の国でも機械乾燥は用いられています)

これもまた、大量生産を可能にしている理由の1つではないかと思います。

最近になってブラジルを中心として行われるようになった、
パルプドナチュラルという精製方法も紹介しておきます。

英語ではセミ・ドライとも呼ばれます。
パルプドナチュラルでは、果肉を除去したあと、
ムシラージュ(粘質物)をつけたまま乾燥させていきます。

果肉を除去する機械が必要になり、乾燥式よりも一手間かかりますが、
この方法で加工されたコーヒー豆は甘みが引き立つと言われます。

最近、ブラジルでコーヒーの品評会(COE:カップオブエクセレンス)が始まりました。

そして、ブラジルの品評会の上位はほとんどパルプドナチュラルで
加工されたものだったそうです。

ストレートでオイシイのはもちろんですが、
バランスが良くほのかな甘みのあるブラジルのコーヒーは、
ブレンドのベースとしても重宝されて欠かせない存在です。